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【UML(Unified Modeling Language)】《SW設計》

UMLとはUnified Modeling Languageの略で、統一モデリング言語と日本語では言われているものです。これは、オブジェクト指向で事象を分析したり、システムを開発したり、ソフトウェアモジュールを設計したりする場合のダイアグラムの描き方、記法を定めたもので、1997年に米国のオブジェクト技術標準化団体OMG(Object Management Group)がバージョン1.1として提案したものが標準記法として広く最初に知られました。オブジェクト指向分析・設計法は数多くの種類が存在していますが、それらの方法で使用するすることができるよう自由度の高い定義となっている。ユーザ、アナリスト、デザイナー、開発者が適切なコミニュケーションを行うためのツールとも言われていて、オブジェクト指向に限定せず、記法として利用されているケースもあるようです。

【UML(2006.2.15追加)】
オブジェクト指向のソフトウェアモデリング言語の表現、アーキテクチャの国際標準。
数多くのオブジェクト指向方法論と表現法が提案されていた1990年代に原案が生まれた。OMGと呼ばれる米国の団体が標準化努力を行い、2005年にはISOの国際標準となった。ただし、モデルの表記を中心にしているため利用技術とセマンティックスについては言及していない。
オブジェクトモデル、クラス関係モデル、状態モデル、通信モデル、パッケージモデル、アクティビティモデルなどオブジェクト指向モデルと一般的なソフトウェア工学モデルの表記が標準化された。

【Use Case】《SW設計》

ユースケース(use case)とはその名の通り開発するシステムの使用実例を示し、要求の機能的側面を整理する1つの手段として使われます。ユースケース分析ではシステムを利用するアクターとシステムが提供するユースケースとの関係という視点で分析します。
ユースケース分析を行うときにはユースケース図とユースケース記述を用いますがその粒度に注意が必要となります。またユースケース記述は自然言語で書かれるため、その書式の認識あわせも必要となるでしょう。
ユースケース分析結果は顧客との要件の合意や、工数見積もり及び進捗管理、テストケース作成のインプットにも用いられることがあります。

【Validation and Verification】《品質》

Validation と Verification は似て非なる概念です。両者とも辞書をひくと「検証」といった意味になるのですが、それではわざわざ用語を分けている理由がよくわかりません。
Validation とは要求に対して、正しいものが定義されているか否かを検証する際に用いる用語です。
例えばユーザーの要求が「温度設定を1度刻みで行ないたい」といったものなのに、10度刻みで温度設定を行なう仕様や、モジュールしか用意されていないとするとValidationを通過しないことになります。
これに対して Verification は要求を取り込んで、仕様として定義したものが、正しく設計/実現されているかどうかを検証する際に用いる用語です。
例えば温度設定を1度刻みで行なうための機能仕様を
  SetTemperature :: t : Int -> void
  pre-condition : system.stable == true
  post-condition: within (n) environment.temp equals-to t
と書いたとしましょう。記法は適当に決めたものですが、ここでは SetTemperature という機能は引数に t という整数値をとり事前条件は、システムが安定動作していること、事後条件は n 単位時間内に環境の温度が設定した t と「等しく」なるという意味だとします。
このとき上記の機能仕様が求める結果を、実際の設計や実装の結果が満たしているのかを検証する行為が Verificationとなります。
Validation と Verification の区別は大切です。一般的に技術者は Verification に熱中する傾向がありますが、Validateされていない仕様をいくら Verify しても何の意味もないということを肝に銘じる必要があります。

【VCCI】《HW》

情報処理装置等電波障害自主規制協議会(Voluntary Control Council for Information Technology Equipment)が機器の発する電波障害について国の定めた基準以下となるように自主規制基準を定めたもので、工業用で商用環境で使用する機器についての規制を定めた第一種基準と家庭用機器についての規制を定めた第二種基準とがあります(第二種基準の方が厳しい内容となっています)。アメリカでは同様なものとしてFCCによる規制基準があります。
参照:ノイズノイズ対策

【Volatile】《SW全般》

C言語における変数の型修飾子のひとつである。
ボラタイル宣言は、例えば、デバイスのレジスタの中身を確認する時、現在最新の状態を読み直す動きをさせるようにコンパイラに指示する機能である。ボラタイル宣言を付けない場合、コンパイラによっては最適化オプションが災いして、つどレジスタを読むという作業を省いて機械語に変換してしまう。この場合、C言語のソース上では最新のレジスタを読んだつもりでも、コンパイル後のプログラムでは実際はいつ読んだかわからない過去の内容が返されることになる。そのためICEで直接読んだ場合とソフトを走らせて読んだ場合と結果が違うことになってしまい、初心者にとってその差異の解釈に苦労する(デバッグに苦労する)原因のひとつとなりやすい。

【VRAM(Video RAM)】《HW》

VRAMはマルチポートメモリの一種でCPU側からランダムにアクセスするポートと、画像用にシリアル転送ができるポートの2つがあってそれぞれ独立(非同期)にアクセスできるメモリです。VRAMは比較的容量の大きいものが必要とされるため多くのものはDRAMでメモリセルを構成しています。画像用メモリは1秒間に50〜100回程度メモリのほぼ全体を順に読み出す必要があるので、そのアクセスがCPU側のバスに影響を与えないように別のポートが設けられたのがVRAMです。

【Walk Through】

 → ウォークスルー《品質》
 → デザインレビュー《品質》

【Watch Dog】《プロセッサ》

ウォッチドッグ(番犬)はシステムが正常に動作していることを監視する機能です。製品に組み込まれるシステムではユーザーや製品の安全を守るために、万が一システムが暴走した場合には、それを検知するしくみが必要です。マイクロコンピュータには異常を検知するためのウォッチドッグ・タイマが用意されています。
システムが起動するとウォッチドッグ・タイマはカウントを開始し、システムは定期的にウォッチドッグ・タイマをクリアする処理を実行します。
システムが暴走してウォッチドッグ・タイマをクリアできなくなると、カウンタはオーバーフローを発生し、外部に信号を出力したり、内部にリセットをかけたりします。