親子ロボット製作制御ワークショップ 〜ロボ・キャンプがやってきた〜 親子レポート

最終更新日 2004年6月10日
YZ 家のお母さん日記

司会の立上げ後、
講師の説明
中学1年生の娘、小学校3年生の息子、主人と一家で参加しました。

AIBO、ASIMOを題材に、ロボットへの導入
講師:何で動いているかな?
子供:モータ、センサ、プログラム、と、快調に回答が飛ぶ。
(アンケートに書かれていたからかも?と、ちょっと思った私)
エアコンを例に、センサを使った制御を簡単に説明

実習 息子は父と、娘は母と組むことにした。

まずは用意された
部品による、
車の組み立て
・写真を眺めつつ、組み立て開始。
・レゴに慣れていない娘は、せっかく組み立て途中だったのにうっかり持ち上げてしまい、ばらばらに。
・部品の向きと数を把握するのが最初は大変だったようだ。

みんな次々仕上げていく中、娘は時間内になんとか終了。
ここで、少しこつをつかんだようだった。

息子は終わらず、説明の時間にスタッフの人の手を借りる羽目に。ああ、もう、話なんか聞いちゃいない。

配線、接続の確認後、実際に動かす 電源投入、動かす(プログラム1番:まっすぐ進む)

モーターの原理、
センサの説明
電磁石
N極とS極(ここは小学生もよくわかったようだ)

プログラムで動きを指令していることを説明

少しずつモータ、センサを加えながら説明。娘はよく理解できたようだった、、、が、途中接続を間違えて「うごかなーい」ことも。

コンセプトシート記入 さて、いよいよ自作ロボット製作へ、、、と思ったら、まずはコンセプトシートの記入。

「仕様が大事」とは、さすが。
だが、いったい何が作れるのか、さっぱりイメージできない
娘はマニュアルをぱらぱらめくりだす。

「名前は何にしよう?」
「××(娘の最近のあだな)はどう?」
「えー」
たわいない会話をしているうちに、だんだん慣れてきたようだった。

しばらくして「これが作りたーい。部品あるかなあ」と言い出す。この辺の心配性は長女だからなのか、親譲りか。スタッフの人に大丈夫なことを確認、やっとイメージができてきた。

途中、飯塚先生が「楽しそうだねえ」と、乱入(?)
何度も見に来てくださり、ありがとうございました。

ここで昼食 用意したお弁当を全てたいらげ、早速部品集めに。

ロボット製作 マニュアルの置いてある自分の机と、部品置き場を行ったりきたりしながら部品を集めてきては組み立て始める。
この辺はさすが中学生、野放し状態でも大丈夫。
(後で聞いたら、気分は「50回くらい往復した」とのこと。
なんぼなんでも、50回は多いんじゃない?)

一方、息子はさらに何をして良いかわからず、「じゃあ、ピカチュウつくる」と、言い出した。
黄色いレゴを集めて持っていってやると、まずは平面に並べ始め、、、これではくっつかない、と、気づき、やみくもに組み立て始めた。

なかなかイメージしたものができないようで、3回目の挑戦でやっとなんとか「サマ」になってきた。と思ったら「これ、ピカチュウじゃなあい」と、また壊しに。いつまでたっても終わりそうもないのであわてて、「でも、これ、メタモンが変身したピカチュウみたいじゃない?」
「あ、そうだねえ」
ということで、やっと落ち着いた。
小さい子は興味を持続させるためのフォローがなかなか大変だ。
その間、父は黙々と胴体の動きに集中していた。
さすがマイペースのB型。。。

娘は苦労した挙句、やっと「顔」を仕上げた。
足はキャタピラ型にしたかったようだが、動きのコンセプトに合わず(回転させたかったので)また、もうそこを作っている余裕はないと判断、胴体を立ち上げることに専念した。
これがぐらぐらしてなかなか安定しない。
娘は斜めに棒状のレゴを渡すなど、いろいろ工夫していた。

ロボットの形を作っている間にだんだんイメージがつかめてきたのか、「前に進んでから回ろう」
「バックもしよう」
「腕の動きはどうしようか」
いろいろアイデアが出てくるようになった。

腕をぐるぐる回す仕様にしたため、ロボットの胴体を高くして足の部分から離す必要が出てきた。そうなるとタッチセンサのケーブルが引き回せず、長いケーブルの物を使用するはめになり、結果的にリモコンのような使い勝手になってしまった。良かったのだろうか。

娘が組み立てている間、手持ち無沙汰の母はプログラミングを開始、娘はちらちら見ていたが、だんだんやりたくなってきたようだった。(でも、自信がないので手は出さない)

途中、分岐させる記述(while文にしたかったのだが、if文しか記述できなかった)が良くわからず、スタッフのお世話に。
だが、なかなか理解できず、そこは結局、ほとんどやってもらってしまった。

何度かプログラムのダウンロードを繰り返し、最後にイメージどおりに動いたときは、「やったー!」の気分。
娘は、完成したプログラムをお手本に、別窓で「プログラム」を書き始めた。絵を描く気分で面白かったらしい。

作品発表会 みんな、「どうしてそんなにできるのー!?」という作品を紹介。
ボールを持ち上げて移動するロボットに感動したり、歌を歌うロボットに「ああ、そんなのできたんだ」と、びっくりしたり。
床を這いずり回る「ゴキロボット」には息子もきゃあきゃあ大喜びしていた。うちのは単純なプログラムだったけど、みんなに拍手してもらえてよかった。

審査の前に、小林さんを「賞品もらえなかったら、うちの子、泣いちゃうよ」と、脅しておいたら(半分以上本気)、全員に的を射たコメントをつけて賞をくださった。ありがたやありがたや。
最初、「賞なんか要らない」と、うそぶいていた息子も、自分の名前を呼ばれた時はなんだかとても嬉しそうだった。

最後の寸評で、「突き抜けたコンセプトの作品がなく、みな、スタッフにあまり迷惑をかけずに終わらせた」、と聞き、なんか納得。
皆さん、手堅いし、見積もりが上手なのね。でも、もっとスタッフに迷惑かけて良かったんだ、と、ちょっと残念。

娘は「レゴ、欲しい」と言い出した。しめしめ。中間テストが終わったら持ってきてあげるからね。

撤収 最後はなんかとても疲れてしまい、お手伝いもせず、退散してしまいました。
実は前夜から渋っていた子供たちを引きずり出すのが大変だったのです。
予想以上に楽しい時間を過ごすことができました。
スタッフの皆様、ありがとうございました。