SESSAME Working Group 7 (CROSV:クロスビー)

SESSAME WorkingGroup 7 (CROSV:高信頼性ソフトウェア検証に関するコンソーシアム) の設立趣旨

 我々はソフトウェアを組み込んだ多くの製品やシステムに囲まれ、ソフ トウェアに制御されるたくさんのインフラに依存しながら生活していま す。医療機器や自動車など、人命に関わる製品やシステムも例外ではあ りません。すなわち、「組込みソフトウェア」に命を預けているのです。
 したがって、我々が安全かつ快適に生活を営んでいくためには、組込みソフトウェアが不具合なく機能し、製品やシステムを安全に動作させることが不可欠です。組込みソフトウェアの信頼性が十分確保され、製品やシステムの安全性が実現されないと、我々は安心して暮らすことができません。

 一方、製品やインフラを供給する企業にとっても、組込みソフトウェアの信頼性を確保し製品やシステムを安全に動作させることは重要な課題です。ソフトウェアに起因する製品事故やセキュリティ問題、リコール、PL法訴訟などのリスクを十分小さくできないと、胸を張って製品を出荷することができません。特に調達品の信頼性が保証されないと購入側で信頼性試験を行う必要があり、大きな負担になってしまいます。産業全体で見ると、調達品の製造元と購入側で重複して信頼性試験のために莫大なコストをかけており、労働力の重複による大きな無駄が発生し国際競争力を損なっていると言ってよいでしょう。

 このように、組込みソフトウェアの信頼性の確保および組込みソフトウェアによる安全性の実現は大きな課題になっています。もちろん、個別の技術としては信頼性を確保し安全性を実現する試みがなされています。オブジェクト指向を始めとする様々な開発技術、プロジェクトマネジメントやプロセス改善を始めとする管理技術、デザインレビューやMISRA-Cなどの静的解析、ソフトウェアテストなどの検証技術が代表的な取り組みです。特に検証技術に関する取り組みは、遅れていると言わざるを得ません。組込みソフトウェアの信頼性を確保し製品やシステムの安全性を実現するための、包括的な検証フレームワークは存在しないのです。

 そこで私たちは、知恵を絞って組込みソフトウェアの信頼性を確保し製品やシステムの安全性を実現する包括的な検証フレームワークを作成しなくてはなりません。その母体として「高信頼性ソフトウェア検証に関するコンソーシアム(Consortium for Reliability-Oriented embedded Software Validation & Verification : CROSV/クロスビー)を立ち上げることとにいたしました。

WorkingGroup 7 活動予定

CROSVは現在活動を公開しておりません。公開できる成果ができましたら本サイトでお知らせしたいと思います。

WorkingGroup 7 の活動についての問い合わせ

ワーキンググループ7の活動についての問い合わせは 、SESSAME事務局 ( )までご連絡ください。