SESSAMEが支援する大分県組込み教育プログラム −CamYeeプロジェクト

SESSAMEが支援する大分県組込み教育プログラムが開かれました

8月から9月にかけて、大分県が主催して県内の組込みソフトウェア開発技術者育成という目的の教育が実施されました。場所は、大分市内の大分高専と阿蘇・久住国立公園にある九州大学研修所およびその近辺の草原でした。この教育プログラム開発と実施には、大分県の他に九州大学の社会人教育組織QUBE、九州で組込み産業の組織化を行なっている任団体のQUEST、そしてSESSAMEが協力しています。

九州では、SESSAMEの初級コース開催をはじめ、鹿脅し開発教育などが毎年実施されてきました。最近、九州の各地で自動車産業の誘致をはじめとして、いろいろな分野での組込み開発を盛り上げようという動きが活発です。このためSESSAMEとしてもできる範囲での支援を行なっています。

教育のテーマは、SWESTでおなじみのHamanaロケットの九州版の地上装置開発です。SESSAMEでは、WG8のe1プロジェクトとしてプロジェクト立案や教育の支援を行なっています。今回は、打上げ前の風速を計測し、リング状の通信網を構築する実習としました。名づけてCamYeeプロジェクトです。

受講者は、組込み開発のベテランから社会人になってまだ数ヶ月の新入社員諸君まで多様なメンバーでした。構造化分析や設計の基礎からC言語、クロス開発、センサー基板の製作とチューニング、簡易ネットワーク作りまで盛りだくさんすぎて若手にはちょっと大変だったかもしれないメニューでした。それでもみんなめげずに頑張ったのはさすがです。

2007年10月13日 レポート 二上貴夫



センサー回路の製作
指導教官の久住先生と芦原QUEST局長


大分高専グランドでの小型ロケット打上げ実験


九大の研修所近くの草原での打上げ


左から、ノボリまで用意した草原での打上げ


みんなよく勉強しました。